私は、ご入会していただく際に

「誰がピアノを習いたいのか(習わせたいのか)」をお聞きしています。

お子さま自身が「弾きたい」と門を叩く子もいますし、

お母さまの方が熱烈で「ぜひ習わせたい」という場合もあります。

他にも、別の教室から移って来られる子もいます。

 

基本的には「お子さま自身が習いたいという気持ちが前提」としています。

しかし、焦らず見守って頂けるのであれば、どの場合もお引き受けさせていただいております。

 

「ママと離れたくないから今日は行きたくない」

「気分が乗らないから」「練習不足だから…」

子供にも事情はあります。

どちらにしても実際にレッスンに来るのは生徒さんで、

練習しなければいけないのも生徒さんです。

音よみができたからといって、簡単に弾けるわけではありません。

そこをまず分かっていて欲しいので「本人の気持ちが前提」と最初にお伝えしていますし

とても大切なことだと思っています。

 

 

私の仕事は、レッスンに来てくれた生徒さんがピアノを弾けるようにすることです。

面談などでお母さま達には「習い始めて10年前後でエリーゼの為にを弾けるようにしましょうね!」

と、お伝えし目標を持ってレッスンをさせて頂いてます。

 

しかし、現代の生徒さんの中には上達だけを求めていない子がいるのも事実です。

最初は「弾きたい」と入ってきた子でも、人の気持ちとは日々変わるもので

習いに来るだけで満足してしまう場合もあります。

どうやら週に一度のピアノのレッスンは、良い気分転換になるようなのです。

学校や友達、家族とも離れた少し違う立場で接してもらえる場所。

個人レッスンなので、我慢せず発散することも可能です。

 

私の仕事は、レッスンに来てくれた生徒さんがピアノを弾けるようにすることですが、

ピアノを弾くことだけを目的にしてしまうと、

私と生徒さんの方向性にズレが生じてしまうことがあるのです。

 

そんな時、ついつい「練習しないなら辞めちゃいなさい」とつい言ってしまうお母さま。(私もそうです…)

確かにお月謝ももったいなく感じますし、レッスンに通う意味が分からなくなることが時にあります。

それほど奥深く、一筋縄ではいかないのがピアノです。(経験済みのお母さまもいるのではないでしょうか…?)

そういった「なかなか練習に身が入らない子」は

ひと昔前だと、「この子は向いてない」で済まされていました。

しかし、現代ではそういった子も受け止めていくのが私の大切な役割なのだと感じています。

もちろん進みが遅いと、10年でエリーゼは難しいかもしれません。

でも、続けていれば、焦らなければ、弾けるようになります。

電子ピアノまで揃えたのに、感情に任せた「辞めちゃいなさい」は1番もったいないです。

向いてない子なんていません。

1つ言って10分かる子もいれば、0.5しか分からない子がいるのもまた事実ですが、

それでもゆっくり前進することはできます。

 

私の仕事は、レッスンに来てくれた生徒さんがピアノを弾けるようにすること。

その子のペースに合わせながら、心身健やかに進みましょう。

私の所に入会したからには、時間がかかってもお引き受けします。

なので、見守ってくださいね!

楽しいピアノライフになるよう、これからも応援していきます(^^♪